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東遊雑記
二十四
案内の者の物語に、末の松山は、街道より少し山の頂き見へて、僅ばかりのよりなり、是も宮城郡のうちにて、本の松山、中の松山、末の松山と称し、小山三つ并て、中にも末の松山低し、此地お八幡村といふ、寺有り、末松山宗国禅寺と号す、則此寺山末の松山なりと相伝ふ、