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大和物語

えしうといふ法師、〈◯中略〉ふかき山にいりなんとすといひていにけり、ほどへて、いづくにかあらんといひて、ふかきやまにこもり給ひぬとありしは、いづくぞといひやり給ひたりければ、 なにばかりふかくもあらずよのつねのひえおとやまとみるばかりなり、となんいひたりける、よかはといふ所にあるなりけり、