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北国紀行
山中おへて、いかほの出湯に移りぬ、雲おふむかと覚る所より、浅間岳の雪いたヾき白くつもり初て、それより下は、霞のうすく匂へるがごとし、 半ばよりにほふがうへの初雪おあさまの岳の麓にぞみる ◯浅間山の事は、又火山の条にあり、参看すべし、