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万葉集
十六雑歌
安積香山(あさかやま)、影副所見(かげさへみゆる)、山井之(やまのいの)、浅心乎(あさきこヽろお)、吾念莫国(わがおもはなくに)、 右歌、伝雲、葛城王遣于陸奥国之時、国司祗承緩怠異甚、於時王意不悦、怒色顕面、雖設飲饌不肯宴楽、於是有前采女、風流娘子、左手捧觴、右手持水、擊之王膝、而詠其歌、爾乃王意解脱、楽飲終日、