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松屋筆記
八十三
山開(やまびらき) 世語に山開といふ事あり、富士、大峯、三岳、大山などの高山に、はじめて登る日おいへり、江戸にて深川永代寺の山開などあり、抱朴子内篇二巻〈三十九九丁お〉仙薬巻に、欲求芝草入名山、必以三月九月、此山開出神薬之月也雲々、呉越春秋にも、赤勤之山開而出銅などあり、義は別なれど、字面の出処には引用すべし、