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源平盛衰記
二十五
小督局事 仲国、明月に鞭おあげて、西お指て浮岩行(あゆませゆく)、〈◯中略〉内裏おば亥刻計に出たれ共、通(すが)夜(らよも)嵯峨野(○○○)の原に迷つヽ、秋の夜長しといへ共、内裏へ帰り参りたれば、夜はほの〴〵と明にけり、