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宇野主水記
天正十三年正月廿二日、秀吉有馬湯治、密柑二折、鳥目十匹、使河野、廿五日発足、二月三日大坂帰城、御うへにも今度御湯治也、 九月十四日、今日関白殿有馬御湯治之便路につきて、当門跡へ光臨、北の方御座敷へ請じて飯まいる、御盤〈二三〉いづれも金にたまるなり、北の方も御座敷へ御出あり、石田治部少輔、増田仁右衛門、大谷紀伊伊御供也、抛筌斎、薬院、宗久、宗薫、御供也、御亭にて飯まいる、侍五十二人、