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夫木和歌抄
二十六温泉
文治六年五社百首〈有間湯摂津〉 皇太后宮大夫俊成卿 ありま山雲間もみえぬ五月雨にいで湯のすえも水まさりけり 題不知 よみびとしらず あひ思ふ人おおもはぬやまひおばなにかありまのゆへも行べき 永久四年百首出湯 源兼昌 わたつうみははるけき物おいかにしてありまの山にしほゆ(○○○)いづらん