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有馬山温泉記
汲湯とて、此地に来らずして、遠所へ汲よせてあたヽめ浴する人あり、寒月には湯の性うせずして、少のしるし有べし、温なるときは、日おへて後陽気つき、水の性変じてあしくなるべし、塩湯五木湯などに入にはしかず、