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本朝医談
服元喬伊予温泉碑に、神功皇后お挙たるは何に本づきしや、書紀に、温泉の事初て舒明紀に出づ、温泉は、唐土の人さしていはねど、斯邦にはもてはやす事なり、淤血、壅滞、癥疝、腓痙、手痹、脚痿、攣急諸病、梅瘡、下疳、便毒、痔漏、疥癬、悪瘡、撲損、閃肭、婦人腰冷、帯下等の病に浴するなり、道路の遠して行事ならぬ者の為に、仮温泉(○○○)お作りて浴さする事あり、山村通庵が法は、奇人伝に出せり、