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東海道名所記

伊豆の山は走湯山共いふ、こヽにまします御神おば走湯権現と申奉る、むかしかまくらの右大将、〈◯源頼朝〉伊豆はこねお信じ、つねに二所参詣おいたし給へり、此所に出湯あり、石はしるたきの如くなれば、走湯とは申すとかや、 ◯