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八雲御抄
三上地儀
河 はやたつと雲 玉水ともいふ かはうちとは、山の中なる川也、〈たとへば、川上の流出はじめ也、〉 せき川〈寛平菊合に、あふさかによめり、〉 あさ ゆふ よ川〈鵜飼也〉 山 谷 滝 此 はや みそぎ お たま〈うの花さける川也〉夏 そま 冬 ゆく〈万〉 せき〈在源氏宿木〉 鵜川 いそともよめり、万に、さヾれ浪よきてながるるはつせ河よるべきいそのなきがわびしき、 おきともよめり、万に、よしの河おきとよめり、古今にもあり みなと河、入海の川也、 風 霧 おろし 浪 水 瀬 岸 竹 柳 藻 社 原 舟 おさ しつすけ へ おと 口 上 渡 すヾみ かり 戸 千鳥 鳥 せき 淀 内