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万葉集抄

なヽせのよどにすむとりとは、おし鴨などにや、〈◯中略〉つねには瀬と雲は、浅くしてせヾらぎには、なみたつおいひ、よどヽは深くして、浪などもたヽぬお雲ならはしたれば、瀬といひ、よどヽいふは、かはりてこそ侍るに、是はなヽせのよどヽ、ひとつにいへり、しかれば瀬にとりても、のどかなるところおよめるにや、