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東雅
二地輿
塘つヽみ 倭名抄に纂要お引て築土遏水曰塘、又謂之堤と見え、亦礼記お引て畜水曰坡、堤亦作堤、共に読てつヽみといふと見えたり、つヽみとは猶言累土、土お積みし謂にして、即築土畜水之義也、〈今俗に堤おどてといふは、土堤の字也といふなり、〉堰埭いせきといふは、倭名抄に唐韻お引て、堰埭は以土遏水也と注せり、いとは止也、集也、せきとは塞(せき)也、水お止(い)させ集めて塞くの謂也、