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倭訓栞
中編二十五美
みなせ 水無瀬とかけり、所にいふは摂津島上郡、類聚国史に水成に作る、万葉集に水瀬川見ゆ、三代実録に水生と書り、〈◯中略〉此川水は砂の下お泳りて行に、又あらはれて流るヽ処もあり、よて古今集にも、水瀬川有て行水ならばこそ、又みなせ川下に流るヽなどよめり、されば水無瀬とも水生とも書るなり、