[p.1173]
下総国旧事考
十二古書地名考
あすた川のあは発語にて、須田川と雲こと、即ち隅田川のことなり、さるお武蔵と相模の間の川は馬入川なり〈三代格に馬入川お鮎川とす〉これお誤りてあすた川と思へるなり、そは記者前に下総と武蔵との界なる太井川おわたりてと記し、又次に下総と武蔵とはあげ難くて、武蔵と相模との間なるべしと心得、馬入川のことお隅田川とおもひ誤りて、おしあてに、後に記し直したることヽ思はる、そお先哲達の彼是とくだ〳〵しき注は、要なら子ば採らず、