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奥の細道
三代の栄耀、一睡の夢にして、大門の跡は一里こなたに在り、秀衡があとは田野になりて金鶏山のみ形お遺す、先づ高館に登れば、北上川南部より流るヽ大河なり、衣川は和泉が城お摎りて高館の下にて大河に落ちいる、