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増鏡
六おりいる雲
御幸くまのヽ本宮につかせ給て、それより新宮の川舟(○○○○○)にたてまつりてさしわたすほど、川のおもて所せきまでつヾきたるも、御らんじなれぬさまなれば、院のうへ、〈◯後嵯峨〉 くまの川せきりにわたすすぎ舟のへなみに袖のぬれにけるかな