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紫遊行囊抄

求摩川 船渡の大河也、凡河幅五町余、潮入の湊川也、自八代城下到于此十町計、以此川八代の城の要害の便とす、 是は求摩の山川の末にて、川船の往来自由にして、炭薪并材木等お下す名お得たる逸流にて、下り船は求摩城辺より凡二日路の所お四五時に八代に到る、上り船は三日程に引上也、