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倭訓栞
前編十四多
たき 滝およめり、古へはきお濁りよべるにや、万葉集に芸字お書たり、疾の義、又垂といふ義あり、奔湍也と注す、湍おたきとも、せともよめり、疾瀬也と注す、滝浪、滝川などよめる是也、されば爆布おもいふ也、李白が望廬山爆布詩にも、飛滝直下三千尺とみえたり、〈◯中略〉簾泉おいふは白川のたき、なちのたきの類成べし、滝とみだれり、たきの糸などよめる是也、