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信濃奇勝録

小野滝〈今道に有〉細川幽斎の記に、木曾の小野の滝といへるは、布引箕尾などにもおさ〳〵おとりやはする、これ程のものヽ、此国の歌枕にはいかにしてもらしぬるやと有は、古道にあらざればなり、 今道は、天文年中、義在福島へ館おうつされしときに開けし道なれば、其以前は人もしらざるなり、