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倭訓栞
前編二十一奴
ぬま 沼瀦などおよみ、神賀詞に、沼間と見え、新撰字鏡に、淇もよめり、日本紀に、渟名井、渟名川などいへり、さればぬなの転ぜるなるべし、日本紀に、要害おぬまとよめり、沼より出たる詞なるべし、又要字のみもよめり、ぬまるといふ詞も沼より出たる成べし、