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倭訓栞
前編四十二和
わたつみ(○○○○) 神代紀に、海、又女童お訓ぜり、海つ神の義なるべし、〈◯中略〉海おいふも少童より出たり、万葉集に、渡津海と書れば、渡る海の義とし、わたつうみなどよめるは古意に非ず、又方便海など書り、方便も済度の意お取にや、一説に、渡津持也、津は助辞、 わたのはら(○○○○○) 海の原也、うなはらに同じ、