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倭訓栞
前編二十七倍
へた 日本紀、万葉集に、海辺およみ、又辺おへたと訓ぜり、はたと通ず、奥に対しいふ也、伊勢阿濃の津に部田あり、海浜也、万葉集に、淡海の海へたは人しるおきつ波とよめる是也、後撰集に、何せんにへたのみるめおおもひけんおきつ玉もおかづく身にして、