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東雅
二地輿
波なみ〈◯中略〉 鳴水とは、その音あるに因れるなり、たとへば阿波国風土記に、奈汰(なた)雲者、其浦波の音無止時、依而奈汰雲といふ義の如し、〈地名に、鳴海、鳴渡などいふが如き、古語になみといひ、なだといふ事の如し、なみと雲ひしは、鳴海といふ語の如く、なだと雲ひしは、鳴渡といふ語に同じ、たといひとといふは并に転音なり、〉