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土佐日記
卅日〈◯承平五年一月〉雨風ふかず、〈◯中略〉とらうの時ばかりに、ぬじまといふ所おすぎて、たながはといふ所お渡る、からく急ぎて、いづみのなだ(○○○○○○)といふ所に到りぬ、けふ海に浪ににたるものなし、神仏のめぐみ蒙れるににたり、