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土佐日記
六日〈◯承平五年二月〉みおつくしのもとよりいでヽ、なにはにつきて、かはじりにいる、〈◯中略〉かのふなえひの淡路のしまのおほいご、都近くなりぬといふお悦びて、舟底より頭おもたげてかくぞいへる、 いつしかといぶせかりつる難波潟葦こぎそけて御舟きに鳧