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太平記

俊基朝臣再関東下向事 竹の下道行なやむ、足柄山の巓より、大磯小磯(○○○○)直下(みおろし)て、袖にも波はこゆるぎの急ぐとしもはなけれども、日数つもれば、七月二十六日の暮程に、鎌倉にこそ著給けれ、