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海道記
申の斜に湯井の浜に落著ぬ、しばらく休みて此所おみれば、数百艘の舟ども、綱おくさりて、大津のうらに似たり、千万宇の宅軒おならべて、大淀のわたりに異らず、御霊の鳥居の前に日おくらして後、若宮大路より宿につきぬ、〈◯下略〉