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紀伊続風土記
十九名草郡
名高浦〈奈多加◯中略〉 日方浦の南にあり、其間人家相隔ること僅に五十間、名高、倭姫世記には名方と書せり、国造家の記録に、中田、或中方など書せり、皆訓の相似たるより文字転ぜるなり、古より名高き地にて、万葉おはじめ、代々の詠歌いと多かり、