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倭訓栞
前編十一志
しま 島、嶼、又洲字およめり、或は嶼おひらしまと訓ず、水中に土のしまる所也、渚は水中に洲の出来たる也、坻は水中の高地也、一説にすみと通ず、水中可居の所おいふ、よて万葉集に、八洲知といふ事お、八隅しヽと多くよめりといへり、梵語の四摩也ともいへり、国の志摩も島の義也、〈◯下略〉