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利家夜話

一伏見にて大地震之時、大納言様お孫四郎様の地震小屋(○○○○)にて御振舞被成候、事之外御小屋の結構なる様子お御覧被成候、御帰候て、岡田喜右衛門、斎藤刑部両人お御使にて、被仰候は、地震小屋など申ものは、いかにも〳〵軽々敷あやまち無之様に仕もの也、左様の儀は不入事也、むさと金銀費し、後には無理お申て、人の物がほしく成もの也、