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愚聞当世雑話
天の下
大地震 同八日〈◯嘉永七年十一月、中略、〉市中〈◯伊予宇和島〉下脇手の者共は、不残追手へ仮小屋(○○○)建たるにより、三筋の町出来し也、竹木、笘の類は、御作事より貸被下、横新町より向新町、恵美須町、下御旗、丸穂辺は竜光院山へ仮小屋建、北町は杉山辺、上脇手之者は、一宮社内、大起寺の山内、野川所々へ仮小屋建、日数住居せしなり、自分之居屋敷に居たるは、御家中一円と、笹町辺、延命寺前の辺より、僕〈◯松浦晋〉が居宅の近所のみなり、〈◯下略〉