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倭訓栞
前編九/計
けだもの 倭名抄に畜およめり、毛田物の義、牛馬の類おいふ也、けものと別称にや、或はかふけものとよめり、〈○中略〉けもの 倭名抄に獣およめり、毛物の義也、畜おけだものと訓せり、今俗野獣おけだものといひ、畜産おけものと覚えたるは、反せるに似て、神代紀の訓也、両訓実は一語なるべし、