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東雅
十八/畜獣
牛うし 義詳ならず、牛の如きも、太古の時に既に聞えし事、馬の註に見えたり、これも其初に名づけ呼びし所は、今いふ所の如くにはあらざりしお、後の代に至て、今の名の出来たりけむも知るべからず、牛おうといふ事は、韓地の方言とこそ見えたれ、即今も朝鮮の方言、牛お呼ぶ事はうといふなり、