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古事談
六/亭宅諸道
宇治殿〈○藤原頼通〉わかく座ける時、花形と雲揚馬(○○)おたてまつりけるお、兼時と雲ける御随身奉見て、此馬腹立候にたり、とくおりさせおはしませと申ければ、下させ給て他人お乗て御覧じければ、御馬臥まろび、乗人おくひなどしければ、御堂召兼時て纏頭雲々、