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円流騎馬法

馬体之次第
一耳たち天おさすが吉 一耳間ちかく付くが吉 一耳先とがりたるが吉 一耳の根ふときが吉 一耳ちいさきが吉 一額の辻あがりたるが吉 一額ひしげたるがよし 一面に肉なきがよし 一下口びる三分長きがよし 一眼見ひらきたるがよし
一眼の下こけたるがよし 一眼の内、其馬の毛色なるが吉 一眼の下骨たかく、竹おわりて当たるやう成、 一大笹の事 一小笹の事 一鼠眼の事 一眼張、上は弓のごとく曲、下はすぐなり、 一眼三角なるがよし 一鼻の穴ひろきがよし 一息のいかしの事 一ふきあかしあかくみゆるがよし 一かうぎわの髪うすきがよし 一首長きがよし 一ほくと折たるがよし 一平首、弓お張たるやう成がよし、 一えり合広きがよし 一かうぎは一重なるがよし 一首立て強きがよし 一三け月骨さがりたるがよし 一かうぎはうすくなへざるがよし 一肩骨はゞ広成がよし 一肩二つの骨、物おあてたるやう成がよし、 一夜目のふし、ふとく肉なきがよし、