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安斎随筆
二十
一二毛(○○)の事〈○註略〉
大坪流伝書
好玄曰、雲雀毛火性と候はふしんに存候、そのゆへは、かすけとひばり毛とは、此二毛何の馬に もさす毛にて候得ば、性有間敷と存候、
高忠秘伝書の相伝 二毛とはにたり毛と書候、此秘伝はさる毛に似たりよりての事と雲々、 見しりやうは毛色のやうはおなじやうなりへのこあかきはさる毛と雲と雲々、毛かはるな りと雲々、
刃毛(○○)と雲は、又飛々ふぢあひのにきあひたるやうなるお刃毛と雲、是おば文字には二毛とかやうに書候と雲々、此にげなどゝ申事お、陣にきらふやうなる事お、みやうせんと是おも雲成、