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秋斎間語

馬は其むかし唐土より渡りし時は、名おば耳のけだ物といふて、殊に希なりければ、帝王の御けしきよき公卿大臣の外は拝領して乗る事もなし、されば良家と書てむまへとよむ事も此ゆへなり、日本紀万葉の所見分明なり、