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太閤記
十六
遊擊将軍日本再渡の事
大明正使参将謝用梓竜岩、副使遊擊将軍宇愚両人、小西摂津守同船にて、八月〈○文禄三年〉晦日、大坂に至て著岸せしかば、正使は羽柴備前中納言秀家所にて馳走申べし、副使は蜂須賀阿波守所にしてもてなし候へとなり、九月朔日御礼申上、大明の皇帝より、御装束紅葉衣〈色赤〉袖紫緋の大口、翰書お献ず、
生物〈○中略〉馬