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新編常陸国誌
六十/土産
馬延喜兵部式雲、諸国馬牛牧、常陸国信太馬牧雲々、右諸牧馬五六才、牛四五才、毎年進左右馬寮各備梳刷挫、信名按に、信太郡の馬牧とは、所謂小野御牧にて小野郷にあり、今は河内馬に入る、馬お牧ふこと廃せり、弘安の太田文には南野牧あり、今土人の称せる南野庄にあり、これは公家の御牧にはあらず、領家の庄牧と見えたり、この牧も今は廃せり、水戸義公命じて、多珂郡大能の広原に馬牧お置る、