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円流騎馬法

療治之巻
一〓而馬の病は二しやお以ておこる物也、此は此はじめは一つには物飼所、一つには乗つからす所お以て、二し、やと雲ふなり、又雲、二しやと雲ふは呂律の二つ、是お以ておこる、乗人息合おもしらず曲する時に、くどく、甚わきまへもなく、心にまかせ乗ば、弥曲さかんに成、息はつまるゆへ、其曲なおらず、息の病と成、それより四百四病のやまひ出る也、依之息合お大事に乗ば曲もなおり、息もつまらぬゆへに、病出ぬ物なり、口伝有、