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安斎随筆

一暑気に乗る馬に飼薬 戦場にては未明に此薬お飼べし
白朮〈五匁、皮お去、炒る、〉 藿香〈三匁、其儘、但砂お洗落す、〉 陳皮〈五匁、白みお去、〉
右水三升と、塩半合お加へ、一升に煎じつめ、一合お可飼、〈但〉ぬか前に飼也、
一寒気に乗る馬に飼薬 同前
麻黄〈十匁、其儘、きざみいる、〉 防風〈五匁、拵様前に同、〉 白朮〈二十匁〉 馬兜鈴(ばとれい)〈二十匁、其儘、〉 木通〈十匁、其儘、〉
右二つに分け、水かげん前の如し、是にも塩半合入、呑せ様同前、