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嬉遊笑覧
十二/禽虫
狗お犬ころといふ、犬子等(いぬころ)なり、また子等が犬お呼に、ころ〳〵といふ、子等来なり、狂言記続集一むかひどのゝえのころは、まだ目があかぬ、ころく〳〵〈ころくは烏の声にもいへり〉一休咄に、ひるけの焼飯お取出し、犬にみせてころ〳〵と雲ふ、後撰夷曲集宗鑑が手向に、薄ほどまだ目はあかでえのころの物にざれ句の手向草哉、〈卜琴〉