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竹取物語
世かいのおのこ、あてなるも、賤しきもいかで此かくや姫おえてしがな、見てしがなと、音に聞めでゝまどふ、〈○中略〉其中、になほいひけるは、色好みといはるゝ限五人、おもひやむ時なくよるひる来けり、〈○中略〉かくや姫〈○中略〉今ひとり、〈○安倍のみむらじ〉には、もろこしにある、火鼠の革ごろもおたまへ〈○中略〉といふ、