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重修本草綱目啓蒙
三十五/鼠
鼠〈○中略〉
鼩鼱、 のらね〈和名抄〉 ひみず(○○○) ぢねずみ(○○○○)、一名鼩鼠、〈埤雅〉 鼱鼩 〓鼩〈共同上〉 山中の菜甫に多し、市中土内に棲む者は鼹鼠なり、鼩鼱は鼹鼠に似て小く鼷鼠(はつかねずみ)の如し、手は小にして鼹鼠に似ず、鼻長く出て、尾も長くして闊し、常に土中お潜行して蚯蚓お索め食ふ、若誤て土上に出た、日お見れば便死す、