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源氏物語
五十三/手習
あま君しはぶきおぼゝれておきにたり、火かげに頭つきは、いと白きに黒きものおかづきて、此君〈○手習〉のふしたまへるおあやしがりていたちとりいふなるものがさるわざする、ひたひに手おあてゝ、あやしこれは誰ぞと、しうねげなるこえにて、見おこせたり、