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万葉集
六/雑歌
十一年〈○天平〉己卯、天皇〈○聖武〉遊猟高円野之時、小獣洩走堵里之中、於是道値勇士生而見 獲、即以此獣献王御在所、副歌一首、
大夫之(ますらおの)、高円山爾(たかまとやまに)、迫有者(せめたれば)、里爾下来流(さとにおりくる)、牟射佐妣曾此(むざさひぞこれ)、
右一首、大伴坂上郎女作之也、但未径奏而小獣死弊、因此献歌停之、