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雲錦随筆

同時〈○文政五年〉に駱駝の観物小屋の傍辺にて黒猿お見せたり、其形小く、凡長一尺二三寸許、尾長く全身黒く、腰の辺白し、是亦奇とするに足れり、和漢三才図会に獑猢、又〓 〓とも書る獣あり、全く是類なるべし、