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紀伊国続風土記
物産十下
須波伊(すはい/○○○)〈九州にてさおしかといふ、牡鹿と同名なり、形常鹿より小にして角に岐なく、本幹の如し、故に名づく、総て鹿は角二岐のものは二声鳴き、三岐のもの三声なく、此鹿は幾声もなくといふ、〉
国中深山に鹿数十群居の中、希に一二匹交はり居る事あり、